名ばかり管理職 Aさん

ここに『名ばかり管理職』Aさんがいます。

Aさんはいわゆるマネージャ扱いになってから10年ちょっと程経過しています。もちろんその間年俸定額制で残業手当などはつきません。この10年間の日本企業は下り坂でその年俸も一度上がって下がったきりでした。ボーナスなどは2006年くらいから2割3割あたりまえのカットカットの嵐です。

今回はそのAさんの待遇を書いてみようかと。


まず、管理職いわゆる『管理監督者』の定義は、以下のものだそうです。
以下をみたす待遇の人に対しては残業手当を支払う義務がないとのこと。

1. 経営方針など経営に関する重要事項の決定に参画する権限を有していること、
または、正社員の労務管理に関する指揮監督権限を有していること

2. 労務管理上の勤務態様からみて、自己の勤務について自由裁量権限があり、
出勤、退勤、休暇について就業規則上および実態上厳格な制限を受けない地位にあること

3. 賃金・賞与・退職金などがその地位にふさわしい待遇であること
残業代支給対象の一般社員と賃金(年収)の逆転現象がないこと

Aさんには当然何一つあてはまるものはありません(3なんか最近特に)。

Aさんの出退勤の際にはタイムレコーダーの打刻が必要です。打刻を忘れた場合は、その理由も添えて修正し、上長の承認を得る必要があります。そして毎日その打刻された在社時間内にどんな仕事をしたかを30分刻みで記録しています。在社時間のうち1時間は働いてても休憩と入力しないとエラーになります。

Aさんは大きなPJの一員として、集中的に海外含めた出張立ち上げ業務に携わることが幾度となくありました。その際は3週間ぶっ続けで休み無しで明け方近くまで働いたりを半年くらい繰り返してましたが、当然土日の休日出勤の分の代休も手当も発生しないし、深夜残業手当もでていないです。へろへろで帰ってきて平日休みを取るとその分有給休暇が減っていきました。
ある時なんかは、一緒に仕事していた一般社員のメンバだけ出張・残業禁止になりました。36協定違反への対処の様です。なんだそりゃ。

そんな生活をしていたAさんは、体調を崩して3か月間程散発的に休みを取らざるを得ない状況になり、その後年俸を下げられました。このあたりからやる気ない状態になっていきます。

Aさんの会社で偉くなるには、
・パワーポイントで組織とか業務とかを矢印で結んだ絵を書くのが得意な人
・人に無理をさせることができる声の大きい人
・なんとかシステムとかの実務の役にたたない業務ツールが好きな人
なんて感じです。優秀な人がどんどん抜けていって空洞化してます。
今はどこの会社もそうなのかな。。。。


長々と書いてきましたが、そんなAさんも今はのんびりと過ごしてます。適当にやってても待遇変わらないし。そこに気付くのが遅かったのか。。
こんなAさんみたいな人って昨今いっぱいいそうな気がしますね。

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